THE LIVE 2023 ライナーノーツ

今回のライブでは、全曲新曲でお送りしました。
実は我々としては結構な挑戦曲が何曲かありまして、皆さんがどんな反応を持たれたか非常に気になるところでございます。
ということで、ライブのふりかえりに、YouTube配信動画のお供にライブ案内人迎の超個人的ライナーノーツをどうぞ!

小さな世界 / ディズニーパーク「it’s a Small World」テーマ曲

テーマは「Show Time!」、このテーマで真っ先に思い浮かんだのがこの曲でした。
ディズニーランド、実は行ったことないんですがエンターテインメントの真骨頂というかいわゆる「ショー」と言われる要素はこの小さな世界の中にすべて詰め込まれているような気がするんですよね。まぁ、行ったことないんですけど。

El Camino Real / Alfred Reed

ライブの2曲目には、比較的「定番曲」となる曲を選曲することが多くなります。
これまでは、インプリの定番、を意識して選曲することが多かったのですが今回は「吹奏楽の定番」ということで選んだ曲です。
……と言ってる僕自身は、人生で初めてやる曲なのですが笑
コンクールの自由曲や、定期演奏会の目玉曲になったりすることが多く、何と言ってもこの曲のポイントは「大編成向け」であるということです。
50人以上のメンバーによる迫力ある演奏がすごい!みたいなことも言われるのですが僕らみたいな少人数バンドでもできるんじゃないかなぁと思いまして。
人数が少ない分、すべてのパートの音が鮮明に聞こえて、どんな曲なのかがわかりやすかったのではないかなと思います。個人的にはこの方が好きなんだけどなぁ……

L-O-V-E / Nat King Cole

毎回、Tpのソロ曲にはハイノートイケイケ系か、しっとりバラード系のどちらかを選んできたように思いますが今年はいずれでもないものを。
特にここが見せ所!というような決めポイントも無いまま、皆さんおなじみのフレーズをやってみました。こういうほのぼの系、どうですかね?
Tpソロ曲の選び方としては、だいぶチャレンジングな選択だったように思うのですが笑

本日のリクエスト曲

久しぶりに復活しました!本日のリクエスト曲ですが、今回は日本の四季にまつわる曲をセレクトしました。
この解説はまたブログで。果たしてどれが選ばれたのかな??
個人的にはこのライブの季節、「秋」がイチオシでしたが・・・・・・どうだったのだろう?

美女と野獣メドレー / 映画「美女と野獣」より

この「美女と野獣」って普通に言えなくなってるんですよね。
MCでイントネーションおかしくなってないかなぁ。いや、このメドレーの最後にはテーマ曲「美女と野獣」があるわけじゃないですか。
この冒頭のメロディーにのせて、「美女と野獣〜♫」ってGMが歌うんですよ。
もうこうなると「許してやったらどうや」と一緒ですよね。普通のイントネーションで言えなくなるんですよ。ほら、みなさんも想像してみて。
……ってライナーノーツがこれでいいのか?ま、紹介するまでもないくらいに大人気の曲ですからね。

レトロ / 天野 正道

2023年度吹奏楽コンクールの課題曲です。そう、”2023年度” なんですよ!
そもそも、インプリで課題曲を演奏すること自体が珍しいことなのですが、まさか今年度の課題曲をライブで演奏することになろうとは……!!
僕がインプリに復帰した第7回定期演奏会「星」から言い続けてきた、ポップスに敬意を払った演奏を、ということ。
言い続けてきたって書きましたが、実はここ数年はほとんど言ってません。ちゃんとそれが文化になるくらいにはインプリのスタイルも変わってきました。
だったら、この曲もかっこよく演奏できるだろう!と。課題曲ですから、色んな団体が演奏してます。でもきっと、うちの「レトロ」が一番それらしい吹き方になってるはず……!!インプリファンの方にはウケ良かったんじゃないかな〜

Spain / Chick Corea

レジェンドピアニストのチック・コリア氏。彼の代表曲といえば、この「Spain」です。
人によっては La Fiesta って答えるかもしれませんが、今日は Spain ということで。
冒頭にトランペットソロでお送りしたのは、マイルス・デイビスが自身のアルバムで Spain を演奏した際にイントロに使ったことで有名な Concierto de Aranjuez(アランフェス協奏曲) です。
いやぁ、憎いよねぇ……一人でセンターで浪々とあんなかっこいいことやっちゃって……演出してんの僕だし、彼にソロをお願いしたのも僕なんだけど……それでもちょっと嫉妬しちゃうくらい憎いよねぇ。
原曲とキーが半音違うので違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のアレンジは日本が誇るビッグバンド「角田健一ビッグバンド」のバージョンでお送りしました。

海の上のピアニスト ハイライト / 映画「海の上のピアニスト」より

昨年の Baby, God Bless You がもうめちゃめちゃに良くて。
THE LIVE 2022の練習中から何かしらピアノフィーチャーの曲はセットリストに入れるぞ!と思っていました。
そんなときにふと思い出したのがこの映画「海の上のピアニスト」
海に人生を捧げた天才ピアニストの物語ですが、彼のピアノで人々を魅了していくサウンド、その楽しそうなプレイがなんとなくアイフォニックホールのステージと重なったところからこの曲を演奏することに決めました。全然船の上でもなんでもないんだけど。

Celebration / 熱帯ジャズ楽団

一応、これが本編最後の曲という立ち位置です。
普段だと、だいたいオープニングが明るい曲であれば、少しテンポの落ち着いた曲でエンディングにすることが多いのですが何と言っても今回は「Show Time!」ですから。
オープニングもエンディングも明るくいきましょう!ということで、明るさピカイチのラテンバンド、熱帯ジャズ楽団バージョンの Celebration をお送りしました。
本当にやりたかった演出でお話すると、サックスソロは客席を練り歩いてほしかった……笑
で、全員で調子乗りやがって……!!って目で見届けたかった。のですが、せっかくのかっこいいソロなのでいいバランスで音が聞こえるようにステージ上にとどまってもらうことにしました。
ステージで起こることなんてみんな茶番ですからね。そんな茶番もやってみたかったんですけど。来年はする……いやしないな。

風のように駆け抜ける / 今村 愛紀

あくまで、立ち位置は「アンコール」です。
Celebrationで火照りきった体をすっと穏やかにしてくれる。そんな曲がいいなと思って選んだ曲です。
作者いわく「どんな風」なのかは、皆さんの解釈に任せるということでしたので、僕らも各々が自由に「風」をイメージして演奏しています。
メンバー同士でも各々がどんなイメージを持っているのか話していません。ただ、なんとなく方向性は似通っているような気がしていますが真偽のほどは未だにわかりませんし、聞くつもりもありません。
テンでバラバラだったら恐ろしいですからね!
ということで、そんなライナーノーツあるか?って話ではありますが、皆さんなりの解釈でこの「風」を想像していただければ良いのかなと思います。

アンパンマンのマーチ / アニメ「それいけ!アンパンマン」テーマ曲

ちょうどこれを書いている横でテレビでこの曲が流れていますね。
「子供ながらに、歌詞の深さに感動した」らしいです。ライブのセットリストに入れるには、かなり異質というか、浮いた存在だと思うんですよ。この曲。
なんで入れたの?って言うと、理由はただ一つ。これくらいの尺分だけ演奏時間が短かったから。
半分冗談、半分本気です。
時間の話はもちろんあるんですが、ここ数年アンコールらしいアンコールってやってなかったと思うんですよ。どの回も結構ガッツリした曲を最後にもってきていたので。
なので、今年は本編のセットリストとは完全に切り離したシメの曲がほしいなぁということで、REC(YouTube配信向けイベント)でも収録したこの曲を最後にもってきました。
インプリも子連れのメンバーが多くいるので、練習中はこの曲が一番子供ウケが良かったです。当然か。なんか、うちのバンドも人生のステップを一つ登ってる感じがするなぁ……